放置自転車をAIで監視、実証実験を神戸市でスタート


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フューチャースタンダードは11月29日から、神戸市と協働でAI技術を用いた映像解析システムによる放置自転車監視の実証実験を開始している。

放置自転車撤去の効率化ツール実証開発として、フューチャースタンダードの映像解析プラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を利用する。

放置の多い歩道上や、駐輪場周辺にカメラを設置。収集した動画や画像をAIで解析することで放置自転車の台数をカウントする。リアルタイムに自動で駐輪状況を定量的に把握する手法の検証・開発し、放置自転車対策への活用を目指す。

放置自転車対策を立案することがプロジェクトの目的

本プロジェクトは「Urban Innovation KOBE」の事業として取り組まれている。

Urban Innovation KOBEとは、神戸市が抱える地域・行政問題を、スタートアップと行政職員が協働することで解決するプロジェクトのこと。この事業は国内自治体では初めてのことだそうだ。

もともと、神戸市では歩行者と自転車などとの安全で快適な道路空間の創出を目指し、放置自転車の撤去や駐輪場を整備している。しかし、放置状況の詳細な現状把握が十分ではないため、解決には至っていなかった。

そこで、SCORERを使い、曜日や時間帯ごとの放置傾向や駐輪時間など、放置自転車の多い箇所の状況を詳細に把握し、データに基づいた効果的な放置自転車対策を立案することを本プロジェクトの目的としている。

警備会社ではカメラ映像をAIで解析する動きがある

カメラが捉えた映像をAIが解析する技術は、さまざまな企業が活用しようとしている。

Ledge.aiでは2018年に綜合警備保障株式会社(ALSOK)に取材し、その活用事例を聞いていた。当時のコメントでは「助けを求めている人や、不審者を検出したら警備員にメールで伝達する」という仕組みだった。いわば、警備員の“目”が増えたようなものだ。

今回の神戸市での実証の目的は、あくまでも「放置自転車対策の立案」だ。ただ、いずれは放置者に対し、何かしらアクションを取るような仕組みにつながる可能性もある。


<ゴミの不法投棄対策での活躍に期待>

AIによる監視……とだけ書くとあまりいい感じはしないものの、放置自転車をはじめ、“放置対策”という面においては非常に役に立ちそうだ。

たとえば、最近地上波テレビ番組でも話題になった、茨城県潮来市の農業用水路から10トンを超す粗大ごみが撤去された話。テレビや洗濯機、冷蔵庫などが用水路に投棄されていて、2トントラック7台ぶんを撤去したとのこと。

「監視カメラがある」というだけでも、放置や不法投棄への抑止力になるため、自転車対策だけにとどまらずさまざまなシーンでの活躍に期待したい。

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Source: AI..
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